口腔・咽頭・食道の解剖と生理


◆口腔の役割

●歯と舌の働き

食べ物を歯で噛み砕きながら、

舌でかき混ぜ、細かくします。

 

●唾液の働き

唾液腺から分泌される唾液で、

食べ物が柔らかくなり消化しやすくなります。

 

●唾液に含まれる主な成分

プチアリン

デンプンを分解する消化酵素です。

プチアリンは唾液アミラーゼのことです。

胃液の強酸性の塩酸により、

働きが強くなるようです。

 

ムチン

ネバネバした糖タンパク質です。

唾液が粘り気があるのはムチン

が含まれている為です。

食べ物を唾液でまとめてバラ

バラにならないようにします。

食べ物の表面を滑らかにします。

粘膜を保護する作用もあります。

 

咀嚼と唾液の働きで呑み込みやすくなります。

 

 

◆咽頭の役割

口腔内の内容物を食道に移動

させる役割をしています。

呑み込みやすい状態になった

食べ物は舌などで咽頭まで運ばれます。

咽頭に運ばれた食べ物は嚥下

反射(物を呑み込む反射)により

食道へと運ばれます。

 

咽頭は上から上咽頭、中咽頭、

下咽頭と三つの部分に分けられます。

口から見える部分は中咽頭になります。

 

嚥下時には食道が開いて喉頭蓋

軟骨で喉頭が閉鎖され、食べ物

が気管に入るのを防いでいます。

 

 

◆食道の解剖と生理

咽頭に続く器官で食道は胃の

入り口(噴門部)まで続いています。

食道の長さは成人で約25cm

食道内に入った食べ物等を、

胃内へ運ぶ役割をしています。

食道の筋肉の蠕動運動により

通常はスムーズに胃内へ運ばれます。

食道の嚥下運動と蠕動運動に

より食べ物は胃の中へ入っていきます。

食道の上部(咽頭の下)にある

上部食道括約筋は食道内に運ば

れた食べ物等が咽頭の方に逆流

しないようにしています。

食道の下部(胃の入り口付近)

ある下部食道括約筋は胃の内容

物が食道の方へ逆流しないようにしています。

 

続きはこちらです→ 胃の解剖と生理

 

 

 

消化器の解剖生理 項目一覧


消化管の解剖生理 概要

消化器とは、食べ物の通過、消化、吸収、排泄を助ける臓器

(器官)のことです。

詳細は こちら です。

 

口腔・咽頭・食道の解剖と生理

歯と舌の働き、食べ物を歯で噛み砕きながら、舌でかき混ぜ、

細かくします。

詳細は こちら です。

 

胃の解剖と生理

胃の中に入った食べ物の一部はここで消化されます。

胃は、胃底部(胃の上方)、胃体部(胃の中間)、幽門部

(胃の下、十二指腸の方)の三つの部分があります。

詳細は こちら です。

 

小腸の解剖生理

小腸は、十二指腸、空腸、回腸の三つの部分から成り立ってい

ます。全長約6mの長さ。

詳細は こちら です。

 

大腸と肛門の解剖生理

大腸は、盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結

腸)、直腸の3部から成っています。

詳細は こちら です。

 

膵臓・肝臓・胆嚢の解剖生理

膵臓は胃の後方にあり、葡萄の房の様な細長い形をしています

心窩部(みぞおち)から左上腹部に位置しています。

詳細は こちら です。

 

消化酵素について

酵素とは?消化酵素とは?膵臓から分泌される主な消化酵素

小腸から分泌される消化酵素、各消化酵素の働き

詳細は こちら です。

 

消化と吸収について

消化とは? 吸収とは? 消化吸収の機序

詳細は こちら です。

 




◇参考文献

書籍

「わかりやすい病態生理」p64,65 小学館 

「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社

「PEG(胃瘻)改訂版適切な栄養管理を行うために」フジメディカル出版

 

インターネット

ウィキーペディア

ja.wikipedia.org/wiki/消化器

ja.wikipedia.org/wiki/口腔

ja.wikipedia.org/wiki/咽頭

ja.wikipedia.org/wiki/食道