吸引後の物品等の管理


気管切開をされてご家庭で療養

中の方に対しては、医療機関や

訪問看護ステーション等から

訪問看護師が指導にあたっていると思います。

必要物品や物品の管理に関して

の説明や指導もされていると思

いますので詳細に関しては担当

の看護師などにお尋ね下さい。

 

◆消毒・洗浄

再利用する場合の吸引カテーテ

ルは洗浄、消毒してよく乾燥させておきます。

汚染した鑷子なども洗浄、消毒しておきます。

鑷子の場合は煮沸消毒も可能です。

沸騰してから15分間煮沸します。

吸引瓶は洗剤で綺麗に洗浄しておきます。

 

気管カニューレからの気管内吸引

の場合は家庭でも滅菌操作が理想

ですが、中水準消毒(吸引カテ

ーテルの場合)や煮沸消毒(鑷子

の場合)をしたあと、再利用するケースもあります。

滅菌する場合は、訪問看護師などに依頼します。

 

 

◆吸引カテーテル

理想は、吸引ごとに廃棄し、

新しい滅菌カテーテルに交換

することが理想ですがコスト面

などを考慮した場合は再利用します。

1日1回は新しい滅菌カテーテル

又は滅菌済みカテーテル(再利用)と交換。

 

●24時間(1日以内)で再利用する場合

吸引カテーテルは吸引が終わっ

たらすぐに外側はアルコール綿

などで拭いて綺麗にします。

内側は滅菌水で通水後、消毒液

も吸引して消毒液に浸しておきます。

消毒液を吸引して通しておく

ことで吸引瓶につながっている

チューブ内の消毒にもなります。

 

●滅菌して再利用する場合

1日1回は滅菌されたカテーテルと交換。

汚染されたカテーテルは洗浄し

て乾燥させておきます。

家庭での滅菌は難しいため、

訪問看護師などに依頼します。

 

 

◆吸引瓶など

●吸引瓶と吸引瓶につながっているチューブや吸引器本体の表面

吸引瓶は台所用の洗剤と水道水

で内側も外側も綺麗に洗います

表面は目に見える汚染があれば

ティッシュなどで取り除いた後

アルコールなどを浸み込ませた

ガーゼなどで綺麗に拭く。

目に見える汚染がない場合でも

1日1回はアルコール清拭。

清拭用(医療機器表面)の

消毒薬には消毒用エタノール

70%イソプロパノール、ミルトンなどがあります。

アルコールに不向きな機器もある

為、機器の材質により消毒薬を選択します。

吸引器の種類により取り扱い方は異なります。

 

●鑷子(ピンセット)

鑷子を使用した場合は洗剤と水道水で洗浄。

一度使用した鑷子は滅菌してから再利用します。

家庭での滅菌は難しいと思います

ので通常は訪問看護師などに依頼します。

鑷子立てを利用している場合は、

鑷子立てが汚染された場合は洗浄しておく。

滅菌された鑷子立てには、使用した鑷子は入れません。

 

各自治体、医療機関や訪問看護

ステーション等により貸出可能

な医療機器は多少異なります。

 

 

◆次回への準備

●洗浄した吸引瓶(排液瓶)内に消毒液を入れておく

水道水を入れたり、乾燥させて

何も入れない場合もあるようです。

 

●滅菌水や消毒薬の確認と補充

滅菌コップには未だ入れずに

ボトル内の確認だけします。

 


気管カニューレからの吸引 項目一覧

滅菌操作について 

気管カニューレは直接気管内に挿入される管です。

外から気管を切開して穴をあけカニューレを挿入します。

続きは こちら です。

 

必要物品等(在宅ケア用)

主な必要物品等、吸引器、吸引カテーテル

カテーテルを浸しておく消毒液、滅菌蒸留水又は滅菌精製水

続きは こちら です。

 

吸引前の準備

実施者の準備、必要物品の確認と配置、吸引器の準備

対象者の方の準備、続けて吸引する場合

詳細は こちら です。

 

吸引の実践手順

吸引器を作動させるまでの操作、吸引カテーテルの通水

気管カニューレ内(人工気道内)の吸引、吸引後の操作

詳細は こちら です。

 

吸引時の注意点

吸引時間、挿入する長さ、気管内(人の気管内)の場合

詳細は こちら です。

 

家庭での廃棄物の処理方法など

廃棄するもの、処理責任、回収方法

具体的な処理方法、排液水などの廃棄

詳細は こちら です。

 

吸引後の物品等の管理

消毒・洗浄、吸引カテーテル、吸引瓶など

次回への準備

続きは こちら です。

 



◇参考文献

書籍

「最新医学大辞典(医歯薬出版株式会社)

「ナース必携最新基本手技AtoZ」EXPERT・NURSE  小学館

「写真でわかる基礎看護技術① 看護技術を基礎から理解!」インターメディカ 

「家庭医学大百科」主婦の友社

 

インターネット

「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)」