高齢者の痰などの吸引について


高齢者の介護で特に注意しなけ

ればならない介助の一つに

「痰の吸引」があります。

自分の力で痰が出せない方に

とっては、命にかかわる問題です。

又、痰だけではなく、誤嚥など

により異物が気管に入った場合

は、少々の水や食物などでも

窒息や肺炎などの危険を伴うことにもなります。

普通の健康な成人でも少量の

水を誤嚥しただけでも、結構苦しいものです。

 

気管や気管支などに異物が

入ると、体の防御反応の一つ

として、異物を出そうとして咳が出ます。

咳をすることにより痰や異物が

出やすくなります。

高齢者になると体力の衰えや、

各機能の反射の衰えで、

体の自然な防御反応が鈍くなります。

又、咳をすること自体、体力がいります。

体力のない高齢者の場合は、

自力で痰などを出すことはさらに困難になります。

 

*年齢に関係なく体が衰弱して

いる場合は、自力では痰を出す

のは困難になります。

 

健康な人との違いは?

例えば、健康な人が風邪を

ひいた場合は、自力で痰を出す

ことができますので、呼吸困難

を起こすことは通常ありません。

自力で痰を出せない方が風邪を

ひくと、痰の量が多くなるため

呼吸困難に陥る危険性や肺炎に

罹患する可能性が高くなります。

健康な人が風邪で熱が出た場合

は、休養や栄養、睡眠等を十分

とれば自然に治癒する場合が殆どです。

自力で痰を出せない方はも

ともと抵抗力が低下している為

肺炎などの感染症を併発する可能性が高くなります。 

続きはこちらです→ 吸引が必要な場合

 


 

■痰などの吸引 項目一覧

痰などの吸引概要

痰などの吸引とは?

口腔内、のど(咽頭、喉頭)鼻腔、気管、気管支等に溜まって

いる分泌物を吸引器等を利用して体外に出すことです。

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高齢者の痰などの吸引について

高齢者の介護で特に注意しなければならない介助の一つに「痰

の吸引」があります。自分の力で痰が出せない方にとっては命

にかかわる問題です。

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吸引が必要な場合

吸引する前に痰を出し易くする方法がいくつかあります。

それらの方法を試しても、なかなか排出できなければ吸引器

などを利用することになります。

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家庭での痰などの吸引

痰の吸引といっても必要とされる方々の状態は様々です。

気管カニューレを挿入している方、人工呼吸器を装着している

方、酸素吸入中の方など、いろいろあります。

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大切なこと

高齢者の場合は微熱でも肺炎等に罹っている場合もあります。

37度台でも食欲低下、顔色・口唇色の蒼白、尿量の減少などが

見られた場合は肺炎、腎炎などの可能性も高くなります。

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参考文献

書籍

「医学大辞典」

「家庭医学大百科」

「広辞苑」

 

インターネット〉

「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)」