消化酵素について


◆酵素とは?

酵素とは生体内での化学反応の速度を早める

触媒としての働きをする物質のこと。

タンパク質で構成されているものが多い。

酵素自体は変化しない。

 

 

◆消化酵素とは?

三大栄養素である、タンパク質、脂質、糖質などの栄養素を

加水分解する酵素。

各栄養素は体内に吸収される大きさまで分解されます。

最終的には、

タンパク質はアミノ酸まで、

脂質は脂肪酸とグリセリンに、

糖質は単糖類(ブドウ糖や果糖など)まで分解されます。

 

 

◆膵臓から分泌される主な消化酵素

アミラーゼ、マルターゼ、リパーゼ、トリプシノーゲン

キモトリプシノーゲン、カルボキシペプチターゼ  などがあります。

 

 

◆小腸から分泌される消化酵素

マルターゼ、ラクターゼ、スクラーゼ などがあります。

 

 

◆各消化酵素の働き

各消化器官から分泌される主な消化酵素の働きについて

まとめてみました。

 

●口腔から分泌される消化酵素の種類と働き

プチアリン

デンプン(糖質)を分解する消化酵素です。

プチアリンは唾液アミラーゼのことです。

麦芽糖(マルトース)やデキストリン(食物繊維の一種)にまで分解。

胃液の強酸性の塩酸により、働きが強くなるようです。

 

●胃から分泌される消化酵素の種類と働き

ペプシン

タンパク質をペプトンにまで分解。

 

●膵臓から分泌される消化酵素の種類と働き

消化酵素の種類

アミラーゼ、マルターゼ、リパーゼ、トリプシノーゲン

キモトリプシノーゲン、カルボキシペプチターゼ など。

 

アミラーゼ

糖質を分解する消化酵素。

デンプンやグリコーゲンを麦芽糖やオリゴ糖に分解する。

 

リパーゼ

脂質を分解する消化酵素。

脂肪酸とグリセリンに分解する。

 

トリプシノーゲン

タンパク質を分解する酵素であるトリプシンの前駆体。

腸液によりトリプシンに変化。

ペプトンをポリペプチドまで分解。

 

マルターゼ

麦芽糖(マルトース)などをブドウ糖にまで分解する。

 

 

●小腸から分泌される消化酵素の種類と働き

消化酵素の種類

エレプシン、マルターゼ、サッカラーゼ、ラクターゼ など。

 

エレプシン

タンパク質の分解酵素

ポリペプチドをアミノ酸にまで分解

 

続きはこちらです→ 消化と吸収について

 

 

 

消化器の解剖生理 項目一覧


消化管の解剖生理 概要

消化器とは、食べ物の通過、消化、吸収、排泄を助ける臓器

(器官)のことです。

詳細は こちら です。

 

口腔・咽頭・食道の解剖と生理

歯と舌の働き、食べ物を歯で噛み砕きながら、舌でかき混ぜ、

細かくします。

詳細は こちら です。

 

胃の解剖と生理

胃の中に入った食べ物の一部はここで消化されます。

胃は、胃底部(胃の上方)、胃体部(胃の中間)、幽門部

(胃の下、十二指腸の方)の三つの部分があります。

詳細は こちら です。

 

小腸の解剖生理

小腸は、十二指腸、空腸、回腸の三つの部分から成り立ってい

ます。全長約6mの長さ。

詳細は こちら です。

 

大腸と肛門の解剖生理

大腸は、盲腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結

腸)、直腸の3部から成っています。

詳細は こちら です。

 

膵臓・肝臓・胆嚢の解剖生理

膵臓は胃の後方にあり、葡萄の房の様な細長い形をしています

心窩部(みぞおち)から左上腹部に位置しています。

詳細は こちら です。

 

消化酵素について

酵素とは?消化酵素とは?膵臓から分泌される主な消化酵素

小腸から分泌される消化酵素、各消化酵素の働き

詳細は こちら です。

 

消化と吸収について

消化とは? 吸収とは? 消化吸収の機序

詳細は こちら です。

 



◇参考・引用文献

書籍

「わかりやすい病態生理」小学館 p64,65 p70~p77

「最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社

「人体生理学ノート」金芳堂 p113

「広辞苑」電子辞書

「C型肝炎看護マニュアル」p12~p15 小学館

 

インターネット

ウィキーペディア

ja.wikipedia.org/wiki/消化酵素