◆足浴とは?
足浴とは下肢、主に膝から下の
部分をお湯で温めることです。
部分浴の一つになります。
医療機関や施設、在宅介護など
では主に入浴が出来ない方や、
体力のない方などに実施されます。
家庭では健康や美容のために
実施する人も最近では多くなっています。
◆足浴の効用
●代謝を高める
少し熱いお湯に足をつけると
体が温まり血管が拡張して、
血流が盛んになります。
そうすると筋肉にたまった
乳酸という疲労物質を早く
体外に排出させ代謝機能を
高める働きがあります。
冷え性や足のむくみ、片頭痛
などが和らぐことも。
体をお湯に浸けると水圧が
かり心臓や肺へ負担がかかり
ますが、足浴は内臓への負担はありません。
●肝臓の働きを助ける
肝臓の働きも助けてくれます。
肝臓は様々な働きをしています
が、体温を一定に保つ為に熱も
作り出しています。
体を温めることにより、肝臓の
手助けもして他の機能を高めます。
足浴は手軽に出来、寒い時期に
はとても良い健康法だと思います。
◆足浴の実践:体力のある方
●準備するもの
・足を入れるバケツやオケ
深い容器
・お湯の準備
ちょっと熱めの42~43度のお湯を準備
・ポットかヤカンに入った熱めのお湯
お湯が冷めた時に使用
・バスタオル
・ビニールシート 等
●大まかな手順 例
①椅子又はベッド上なおに坐位にする
②下半身が冷えないようにバスタオルを掛ける
③床などが濡れない様にビニールシートなどを敷く
④お湯の入った容器を足元におく
⑤お湯を少しずつかけながら両足をゆっくりお湯につける
⑥お湯がぬるくなったら、熱めのお湯を補充
テレビや本を見たり、音楽を聴い
たりしながらゆったりとした時間
を楽しむのもいいかもしれませんね!
体力のある方は約20分~30分が目安。
体力のない方はお湯の温度を少し低めに調整され、
足をつける時間も10分~15分ぐらいがいいと思います。
温度の感じ方も人によって違い
ますので、本人が気持ちいいと感じる温度に調節します。
◆足浴の実践:寝たきりの方
●準備するもの
・足を入れるそこの浅い洗面器など
・約38度~40度のお湯
・ポットかヤカンに入った熱めのお湯
・バスタオル(2~3枚)
・ゴムシーツなど
敷布団を濡らさない為ですので
大きめのビニール袋など家にあるもので充分です。
●大まかな手順 例
①足元の寝具が濡れないようにゴムシーツやバスタオルなどを敷く
②上半身を起こします(本人の一番楽な姿勢で)
③下半身が冷えないようにバスタオルを掛ける
④お湯の入った容器を足元におく
⑤お湯を少しずつかけながら両足をゆっくりお湯につける
⑥お湯がぬるくなったら、熱めのお湯を補充
寝たきりの方は体力がない方が
多い為、お湯の温度を少し低め
に調整され、足をつける時間も
10分~15分ぐらいがいいと思います。
アロマオイル
お湯に精油を1~3滴落として
足湯をすると、皮の厚い足の裏
からでも精油の吸収が良いようです。
風邪のときはユーカリ、ティー
トリー、ラベンダーなどがおすすめです。
入浴剤や天然塩
お湯に入浴剤や天然塩(濃度
は1%前後)等を入れると、
冷めにくく、筋肉痛、関節の
痛み、足のむくみ等にもさら
に効果が期待できるようです
温かい飲み物
ショウガいり葛湯や緑茶、ハー
ブティーなどを飲みながら足湯
をされると気分もリラックスでき効果が長続きします。
軍手
軍手をしてお湯の中で足を洗う
と、とても気持ちがいいですよ。
洗うほうも楽です。