◆認知症の診断基準の方法
認知症の診断基準にもいろいろ
あるようですが、比較的多く
用いられている基準には以下の様な方法があります。
DSM-Ⅳ、ICD-10、DSM-Ⅲ-R
改訂長谷川式簡易知能評価スケ
ール」(HDS-R)
ミニメンタルステート検査
(MMS、MMSE) など。
上記の中で一般的な判断基準の
DSM-Ⅳについて簡単にまとめてみました。
◆DSM-Ⅳについて
DSMとは、Diagnostic and
Statistical Manual of Mental Disorders
精神障害の診断と統計の手引き
精神疾患診断統計マニュアルなどの意味。
DMSはアメリカ精神医学会が定めた基準になります。
認知症の種類によって定義は
異なる様ですが、共通している
診断基準を簡単にまとめてみました。
●記憶障害があること
記憶障害には新しいことの学習
障害と以前に学んだ情報の想起障害があります。
●記憶障害以外の認知障害
(失語、失行、失認、遂行
機能障害)が少なくとも一つはあること
失語は思うように話せなくなること。
失行は麻痺や外傷などがないにも
かかわらず、思うように手足を
動かすことが出来ないこと。
失認は感覚機能(視覚、聴覚、
触覚など)は正常に働いても、
それらを正しく認識できないこと。
遂行機能障害(実行機能障害)
は筋道を立てて物事を実行することができない等のこと
●社会生活や仕事、人間関係等
に支障をきたしていること
●上記の症状はせん妄(軽度~
中等度の意識障害)の時にのみ見られるものではないこと
●上記の症状の原因が身体的
疾患からくるものであるという検査データ等があること
◆軽度認知障害(MCI)について
アルツハイマー病などの前駆
状態のことで、認知症には未だ
なっていない状態のこと。
症状が軽いうちに治療や予防を
開始すると進行を遅らせたり、
発症を防ぐ可能性が高くなる為
最近注目されています。
続きはこちらです⇒ 認知症の原因
認知症項目一覧
◇参考文献
インターネット
厚生労働省HP内
認知症施策
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index.html
認知症サポーター
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html
みんなのメンタルヘルス
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html
NHK厚生文化事業団サイト内
家族が認知症と診断されたあなたへPDF
https://www.npwo.or.jp/wp-content/uploads/2016/05/ninchisyo_kaigo.pdf
ウィキーペディアHP内
//ja.wikipedia.org/wiki/認知症
書籍
「まるごと覚える介護福祉士」新星出版社
「医学大辞典」